行路ケガ人
2020-07-16


特別養護老人ホームの診療からの帰路、歩道に倒れている人とその脇にしゃがむ女性、周囲に血液という場面に遭遇した。

もちろん無視できないのでハザードランプを点灯して停車した。根っからの看護職である相方は車が完全に停止する前からドアを開けて倒れている人の元に向かう。出血があったので、わたしは車に常備している手袋を持って彼女に渡した。

出血は額の1cmほどの挫創からのものだった。圧迫するようにいって車から創処置の器材を持って行く。頭部や顔面は激しく出血することがあるが、適切に処置すれば止血は難しくない。さいわい意識もしっかりしていてキズだけの問題のようだと判断した。

地域がらもあるのか、つぎつぎに心配した応援の人たちが集まり、やがて救急車も到着して引き継いで離れた。

わたしらはしばしばそういう場面に当たる。というか、普通では気づかない景色に反応するのかもしれない。認知症で徘徊していて脱水でフラフラになっている人に対応したこともなんどかある。医療職の地回り(笑)としてはひとつの業務であろう。

今日の反省は、外傷に対応する器材の準備不足である。創傷処置器材をもうすこし車載しておくことにしたい。
[世間/社会]
[医療/介護]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット