2020-08-14
在宅や施設の患者さんでここのところ急な発熱が続いている。それぞれは単発だし、施設ではかなり厳重な感染対策がおこなわれているので、とりあえずは新型コロナの可能性を念頭にしてそれを否定していく作業が続く。
嚥下に懸念をもっていたかただと誤嚥性肺炎を疑う。高齢女性で尿量が減っているかたには尿路感染を考える。見るからに室温が高いままのかただと熱中症の可能性が高い。
丸腰でコロナである可能性を否定するのは勇気がいる。コロナを疑うなら診察にはそれなりの対応が必要になる。末端の零細診療所ではその用意はなくはないが貧弱である。さいわいにも今までそれを使わねばとなったケースはない。しかしこれからもないとは言えない。
頼むからみなさん熱を出さないでねという思いで毎日を過ごしているのである。
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